空と旅と温泉と雑想と

きれいな空や旅や温泉のこと、そして日々思ったことを書いていきます

環境の変動が呼ぶ進化と生命のつながりを感じる展示

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はじめに

現在お届けしているのは国立科学博物館(カハク)の旅行記
今回は前回に引き続き地下2階の展示の話です。
前回の記事では環境の変動が呼んだ大量絶滅の話をしましたが、今回は前回とは逆に、環境の変動が呼んだ進化の話をします

記事の前にちょっとだけ宣伝です

以前当ブログで連載していたハワイ旅行記
その一部を纏めて内容を編集し、Noteの有料記事で販売を始めました!(Noteの記事は広告なしです)

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次回はハワイ島で見た素晴らしい景色の話をする予定です!

海流の変動が進化を呼んだ!

まずはこちらの画像をご覧ください。

ガラスに後ろの展示が映り込んでいるため少し見づらいですが、こちらはヤノケトゥスというヒゲクジラの祖先の化石です。
口の部分にギザギザの歯が見えます。

そして下がヤノケトゥスが進化したヒゲクジラです。

クジラと言うと、このイラストのような生物をイメージされる方も多いと思います。
プランクトンや小魚を濾し取るためのヒゲ上の口が印象的です。

あれ、祖先の口にはギザギザした歯が生えているのに、
進化後のヒゲクジラの歯は、
ブラシのようなヒゲになっている…?

そうなんです、これが環境の変動が呼んだ進化なのです。

かつて地球上にあった唯一の大陸である「パンゲア」が分裂したことで、3500万年前に南極大陸の周りを回る海流ができました。
その結果、地球規模の寒冷化が起き、生物の生息域が変化し、南太平洋ではプランクトンや小魚、エビなどが増えたとのこと。
その結果、ヤノケトゥスが進化して、それらを食べるのに適した口の形を持つ、ヒゲクジラが出現したそうです。
(参考;展示説明文)

進化の流れが目に見えて、
しかも進化前の生物の骨格が見られるなんて面白い!

更に面白い展示は続きます!

マリンスノー

ヤノケトゥスの展示の左側に、縦長のモニターの展示があります。
こちらは、マリンスノーの展示です。

縦長でおもしろっ!

マリンスノーは、海中に漂う有機物の微細な粒子の集まりで、主にプランクトンの死骸や排泄物、微小な植物片などで構成されています。
これらの粒子は海面から深海へとゆっくり降り注ぎ、雪のように見えることから「マリンスノー」と呼ばれます。

つまりは海面から生命がつながって、深海のマリンスノーとなっているわけです。

それを見せるにはこの様な縦長のモニターを使って、かなり上のところから下まで降り注いでいることを表現する必要があります。
きっとその様な効果を狙い、この様な展示にしていると思われます。(多分…)

そしてこの展示、動画で見る以上に大迫力です!
是非現地で見て欲しい!
そんな展示です。

終わりに

環境変動による進化の展示では、生物の進化が環境と繋がっていることを、マリンスノーの展示では海の深くまで生命がつながってマリンスノーを生み出していること感じました。
環境のつながりって面白い…

さて、次回は太古の生物の痕跡が登場します。こちらも凄いですよ!

記事の閲覧ありがとうございました!
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