空と旅と温泉と雑想と

きれいな空や旅や温泉のこと、そして日々思ったことを書いていきます

私に「卒業したいもの」がでてこない理由 〜日本人の特性から考える

今週のお題「卒業したいもの」

今回はお題について投稿します。
「卒業したいもの」…うーん、
現時点で卒業したいものがあまり思いつきません…

ただ、「卒業したいものを何故思いつかないのか」を考えた時、
それは日本人の特性によるものなのかもしれない、と少し考えているのです。

その考えに至ったのは、「マルクス・ガブリエル 日本社会への問 丸山俊一(著)NHK出版新書」を現在読んでいるからです。(まだ読み始めたばかりですが…)
この本は対談形式の本なのですが、「1章 近代のニヒリズムが終わる時」の部分で、以下のような話が展開されています。

  • 日本には「諸行無常」(全ては変化する)という言葉があり、何事も変化する、という認識が遺伝子レベルで根付いている。
  • しかし、日本の国名には、「本質」と同じ「本」の文字が入っており、根源的に何も変化しないもの(=本質)を求めているのではないか。
  • つまり、日本人は変化することを知った上で、変化を切断して安定を得ようとしていると考えている。
    (文書内に適切な引用箇所がなかったため、私による要約です)

ここで話されていることは、当たっている部分があると考えております。
例えば卒業式で卒業生がよく言いそうなフレーズとして、
これまでの経験・学んだことを活かして次につなげる
という意味のフレーズがあります。

卒業するということは現時点での自分自身から変化する、ということです。
しかしこのフレーズからは、その変化を切断して、卒業前のものも自分自身に残そうとしているように、受け取れないでしょうか。

つまり、「私が卒業したいもの」を思いつけないのは、変化があることは把握しているものの、変化を切断しようとする日本人の特質のようなものが働いているのではないか、と考えているわけです。

ただ、お題についての皆さんの投稿を見ると

  • 今の自分から卒業したい
  • 夜型から卒業したい
  • タバコから卒業したい …etc

皆さんの色々な「卒業したい」という記事があり(しかも内容がとてもロジカル)、
「あれ…卒業したいものがなかなかでてこないのは自分だけ?そしたら日本人の特質という私の考えは間違っている…?」
という思いになってしまいます。

以上です!「卒業したいもの」を書くはずが、「卒業したいもの」を思いつけない言い訳みたいな記事になってしまいスミマセン…

なお、記事内で言及した「日本社会への問い」の本ですが、記事内で書いた日本人の特性が、近年に発生した事件の裏側に見えることや、社会に抑圧を生み出していることを指摘しています。
まだまだ読んでいる途中ではありますが、みなさんも本に興味がありましたら是非ご一読ください。

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