空と旅と温泉と雑想と

きれいな空や旅や温泉のこと、そして日々思ったことを書いていきます

ラトソルを初めて拝見!

※本ブログはアフィリエイト広告を使用しています。

はじめに

現在お届けしているのは国立科学博物館(カハク)の旅行記
今回は前回に引き続き1階の展示の話です。
前回の記事で海の生物が関わり合って生きていることを実感した私は、次は土における関わり合いの展示を見学します。
そこでは、机上の知識が実学へと変化するステキな瞬間を体験できました。

記事の前にちょっとだけ宣伝です

以前当ブログで連載していたハワイ旅行記
その一部を纏めて内容を編集し、Noteの有料記事で販売を始めました!(Noteの記事は広告なしです)

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次回はハワイ島で見た素晴らしい景色の話をする予定です!

みんな関わり合って生きている-土編

皆さん、中学校の地理の授業でこんなことを習いませんでしたか?

みなさん、今日は熱帯地方の土壌について勉強しましょう。
熱帯地方には特有の土壌があって、その名前を「ラトソル」と言います。
この言葉、ちょっと覚えにくいかもしれませんが、大事なポイントです。

ラトソルというのは、赤や黄色っぽい色をした土壌のことで、主に熱帯雨林など、温かくて湿気の多い地域に広がっています。
この土壌は、雨がたくさん降ることで土の中の栄養分が流れ出してしまい、栄養が少なくなっているんです。
なので、ラトソルの土地で作物を育てるのは難しいことが多いです。

じゃあ、なんでラトソルは赤っぽいのかというと、土の中に鉄が多く含まれていて、鉄が酸化することで赤くなっているんです。
だから、ラトソルを見ると、鉄がたくさん含まれているんだなってわかるんですね。

というわけで、ラトソルは熱帯の過酷な環境を反映した土壌なんです。
これからの地理の勉強でも、このラトソルという言葉を覚えておくといいですよ!

このセリフはChatGPTで
「中学地理の授業で熱帯の土壌はラトソルを習ったけど、中学の先生風に説明してみて」
とお願いして作ってもらった文章です。

熱帯の土壌はラトソルといい、赤っぽい土である。

このことはかつて地理の授業で習っているのですが、実際にそのラトソルを見たことはありませんでした。
テストで点数を取るためだけの、実感の伴わない知識、と言って良いかと思います。

しかし!ついに本物のラトソルを見ることができました!
それがこちらです!

うーん、思ったより赤くないな…むしろ黄色っぽいのか…?
あ!そうか!赤だったり黄色だったりするのは、鉄イオンの価数によるのかもしれない!

どのようなことかと言いますと、3価の鉄イオンは赤、2価の鉄イオンは黄色をしているので、ラトソルが赤かったり黄色かったりするのは鉄イオンの価数に関係しているのでは…?と思ったのです。

こういう時はChatGPTに確認です!

【私】
ラトソルが赤かったり黄色かったりするのは、3価の鉄イオンの色が赤で2価の鉄イオンの色が黄色だから?

【ChatGPT】

はい、その通りです!
ラトソルの赤や黄色の色は、主に鉄イオンの酸化状態に関係しています。
具体的には:

  • 赤色: これは主に三価鉄(Fe³⁺)によるものです。三価鉄が多い場合、鉄が酸化されている状態で、酸化鉄(III)として存在し、この酸化鉄が赤い色をしています。
  • 黄色: こちらは二価鉄(Fe²⁺)によるものです。二価鉄は酸化が進んでいない状態で、酸化鉄(II)として存在し、黄色っぽい色になります。

ラトソルが形成される熱帯地域では、気温が高く、降水量も多いので、土壌中の鉄が頻繁に酸化還元反応を繰り返し、その結果、ラトソルの色が赤や黄色になるのです。

このように、ラトソルの色は土壌の中での鉄の酸化状態によって決まっているんですね。

そういうことか!カハクのラトソルが黄色いのは、鉄が2価だったからだ!

土壌の色や、イオンの価数夜色の変化など、学校でなってきた机上の知識が実学として身につく瞬間です。

とても気持ちいい…

後半も土についての発見のお話です。今度は湿原について!

みんな関わり合って生きている-湿原編

ラトソルの展示の横には、湿原の土の展示がありました。湿原というと、この前の佐久旅行記で、池の湿原のことを何本か記事に書いたので、ちょっと親近感が湧きます。
※下は池の平湿原の記事の中で、最も湿原が出ている記事へのリンクです。

bonchansan.com

展示の説明文によると、

寒冷な気候下にみられる湿原では、植物の遺体が分解されず、泥炭が形成されている。
過剰な水分、低温、貧栄養という環境に対して、生き物たちはみごとな適応を遂げている。
湿原は安定したものではなく周囲から運ばれた土砂と植物遺体の堆積のために、常に森林化の道を進んでいる。

とのこと。
下の画像の土もどことなくネットリした感じがありますが、それは植物の遺体が泥炭になったものだったんですね。

低層湿原の断面。左は上部を、右は下部を撮影したもの。

 

植物の遺体が泥炭になってそこで植物が育ち、
やがては森林になってゆく…

う〜ん、全てが連鎖し合っているな…

やっぱり、この展示のテーマ通り、みんな関わり合って生きています。

ちなみに高層湿原の写真がこちら。
ガラスに「ミズゴケに覆われる」と書いてあるところを見ると、池の平湿原はこちらのほうが近いかもです。(池の平湿原の案内にもミズゴケと書いてあった気がするので…)

すべてが関わり合っているという目線で考えると、湿原もまた面白いです!

終わりに

ラトソルも湿原も、他の自然条件が作用してできていることがわかる、素敵な展示でした。
しかも、これまで教科書でしか見たことのないラトソルを実際に見ることができるなんて…嬉しいです。
さて、次回の記事では木の関わり合いの展示を紹介します!

記事の閲覧ありがとうございました!
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